英語の “Would you like ~ ?” や “Would you like to ~ ?” は、会話の中でとても良く使う表現です。英語を学習されている皆さんは、その意味や使い方の理解に加えて、実際に会話の中で使えるように「発音方法」もマスターしておきたいところですよ!
今回の記事では “Would you like” の意味・使い方を説明したあと、“Would you like ~ ?” から始まる例文、 “What” や “How” に “would you like” を組み合わせた例文もいくつか紹介し、それぞれの「発音のコツ」も説明していきます。ぜひ最後まで読んでいただき、英会話力の向上に役立ててくださいね。
“would you like” の意味
まずは “Would you like ~ ?” の意味について理解していきましょう。
“like” が入るので「~は好きですか?」の丁寧な表現と思われた方もいるかもしれませんが、正しい意味は「~はいかがですか?」です。この表現は、レストランやお店の店員さんが接客をする場面でよく使います。飲み物やデザート、試着など、何かを「より丁寧に」提案したり勧めたりするときのフレーズですね。
- “Would you like ~ ?”
- 「~はいかがですか?」
上の日本語を見ると「凄く丁寧な意味」でしか使えない感じがしてしまいますが、実は “would you like” は家族や友人、子供などの親しい相手に使われるケースもあります。これは、“Do you want (to) ~ ?” の意味である「~が欲しい? / ~したい?」の丁寧な表現だと考えてください。
- “Would you like (to) ~ ?”
- 「~が欲しい (ですか) ? / ~したい (ですか) ?」
これで “would you like” の意味が分かりましたね。次に、使い方を見てみましょう。
“would you like” のよくある使い方
英語がネイティブの方も “would you like” のフレーズを使用する頻度は意外と高く、日常的に様々な場面で使われているのを耳にします。ここでは、シチュエーション別に “would you like” を使った例文をいくつかご紹介します。
レストランやお店の接客で
- “What would you like?”
- 「何になさいますか?」
飲食店での基本形は “What would you like?” です。「何になさいますか?」「ご注文はお決まりですか?」 と言ったニュアンスで使われます。ショップのようなレジで注文するタイプのお店でも同様ですね。
- “Would you like your drink with meal or later?”
- 「お飲み物は食事と一緒ですか、後になさいますか?」
日本でもよく聞かれる内容の質問ですね。答え方は “I would like…” と、全文できっちり返す必要はなく “With meal, please.” もしくは “Later, please.” と言えば OK です。
- “Would you like some water?”
- 「お水はいかがですか?」
こちらも定番のフレーズですね。注いでほしい場合は “Yes, please.” もう要らない場合は “This is fine.” や “No thank you.” と答えましょう。
- “How would you like your eggs?”
- 「卵はどのように調理いたしましょうか?」
ステーキの焼き加減と同様、海外では「卵」の調理方法を選ばせてくれる飲食店が結構あります。答え方は、スクランブルエッグ、目玉焼き、オムレツ、ゆで卵などが定番ですが、“How would you like your eggs, scrambled or sunny-side up?” のように向こうの方から聞いてくれることもあります。
なお、こういう質問をされたときは「どっちでもいい」と答えてしまわないようにも注意しましょう。
家族・友人との会話で
- “Would you like some coffee?”
- 「コーヒー飲む?」
「より丁寧な表現」を家族や友人に使うの?と不思議に感じられるかもしれませんが、実は、レストランでの接客よりも身近で、より頻繁に使われるシチュエーションが、こういった家族・友人との日常会話なんです。
- “I’m going shopping. Would you like to come with me?”
- 「私、買い物に行くわ。あなたも一緒に来る?」
もちろん “Do you want to ~?” と尋ねても問題はありません。ただ、“Would you like ~?” を使った方が、疑問文の中に「一緒に行こう」と誘っている意図が垣間見れます。
- “Honey, would you like me to wash the dishes?”
- 「ハニー、僕が皿洗いしようか?」
“would you like 人 to ~?” は「人に~して欲しいですか?」を意味します。“Do you want me to ~?” でも不自然ではないですが、どこか “やらされている感” が出てしまいます。反対に “Would you like me to ~?” という風に言えば、むしろ自分が率先してやっているニュアンスになるのです。
“would you like” の発音をマスターしよう
“would you like” の意味と使い方が分かったところで、次は、実際に会話の中でも使えるように発音のコツを身に付けましょう。これまでにご紹介してきた例文を使いながら、発音方法の具体例をご紹介します。
“would you like” の発音のコツ
“would you like” の発音のコツは “would” と “you” を繋げて「ウヂュ」と言うことです。
- What would you like?
- ワルヂュライク?
- How would you like your eggs?
- ハゥヂュライキョーエグス?
- Would you like your drink with meal or later?
- ウヂュライキョードゥリンウィズミーロァレイラー?
次の単語と繋げて発音するのは “would” の「d」だけではありません。「d」「t」「k」「g」の子音で発音が終わる単語では、ほとんどの場合、最後までハッキリと発音せず次の単語に繋げます。
“water” や “later” のように「-ter」の含む単語も「ター」ではなく「ラー」と発音すると、よりネイティブっぽく聞こえます。また、ネイティブの発音を上手く聞き取れない人は、こういった英語独特の発音を自分で使えないことが原因です。英語の発音方法は、ぜひともマスターするようにしましょう。
発音のポイントは強弱とリンキング
英語には、日本語の音やカタカナ読みでは表現できない音があります。ネイティブのように発音するにあたり注意すべき点は2つ ― 音の強弱とリンキングです。リンキングとは、次の単語に発音を繋げることですね。
日本でも聞き慣れたフレーズを例にすると、“I want you.” は「アイウォントユー」と言わず want と you を繋げて「アイウォンチュー」と言いますよね? また、他にも “I don’t know.” は「アイドントノー」とは言わず、もっと「ト」を弱くして「アイドンノー」と発音します。
このように、音に強弱を付けながら「単語の最後の音」をほとんど聞こえなくしたり、次の単語に繋げて発音したりすることで、よりネイティブっぽく発音できるようになります。英語で話すときは、スペルそのものを意識するのではなく、英語らしい発音のコツを意識するようにしましょう。
- Would you like some water?
- ウヂュライサムウォーラー?
“Would you like” についてのまとめ
今回の記事「“would you like” の意味と使い方と完璧な発音をマスターしよう!」はいかがでしたか?
“would you like” は、接客のときに使う「より丁寧な表現」としてだけではなく、家族や友人など身近な人に使うこともでき、そのときは「ちょっとした意味合いの違い」がありましたね。このような意味の違いなどもぜひ理解していただき、それぞれシチュエーションに合わせた使い方ができるようになりましょう。
なお、はじめにも書きましたが、“would you like” は会話の中でとてもよく使われます。自分でも使うことができるように「強弱とリンキング」を使った発音方法も、ぜひ合わせてマスターしておいてくださいね!