英語を勉強中の妊婦の皆さん、海外で妊娠中の皆さん、こんにちは。妊娠中に使う言葉って特殊ですよね? 初めて聞くような専門用語の連続で、私も当時は困惑したのを覚えています。それを日本語の分からない夫に英語で説明しなければいけないのですから、それはもう大変でした!
今回は私の経験を元に、妊婦がよく使う英単語と会話フレーズをご紹介いたします。妊娠初期、中期、後期と各段階でよく登場する英語を分けてご紹介しますので、何かしら皆さまの生活のお役に立てれば幸いです。
英語圏の妊婦の皆さんや、産休を気に英語をやり直したいという皆さん、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1. 妊娠初期の英語
妊娠初期であっても、妊婦さんには「教科書では習わない、はじめて聞く英語」が次々と必要になります。
そんな時に役立ったのが「英語版の母子手帳」です。もともと日本語を話せない外国籍の母親向けに作られたものですが、将来的に海外への移住が予想される場合、希望すれば英語版が貰えるのです。海外移住や転勤の予定がある妊婦さんは、ぜひ自治体に尋ねてみてください(「本の楽育まんてん堂」より購入もできます)。
妊娠初期の妊婦がよく使う英単語
さて、まずは「妊娠初期の妊婦さん」がよく使う英単語をまとめました。
- expecting
- 妊娠中
- expecting mom
- 妊婦
- gynecology
- 婦人科
- gynecologist
- 婦人科医
- obstetrics
- 産科
- obstetrician
- 産科医
- midwife
- 助産師
- fetus
- 胎児
- uterus
- 子宮
- placenta
- 胎盤
- amniotic fluid
- 羊水
- maternity passbook
- 母子手帳
- due date
- 出産予定日
- morning sickness
- つわり
- nausea
- 吐き気
- vomitting
- 嘔吐
ちなみに、妊娠【0~13週目】までの「妊娠初期」のことを first trimester と言います。初期、中期、後期と分けるのは同じですが、日本では15週目までを妊娠初期とするので、区切り方は少し違います。欧米式では3ヶ月ごとの trimester で分けられており、日本式の区切り方より直感的で分かりやすいかも知れません。
ところで、この trimester(3ヶ月期)の単語は semester(6ヶ月期)という日本でも馴染みのある単語とよく似ていますが、実は同じ語源から来ていますよ。
妊娠初期の英語例文(英会話フレーズ)
妊娠初期の妊婦さんは、英語でこんな会話をします。
- “I went to see a gynecologist today, and could confirm the heartbeat of a fetus!”
- 「今日、婦人科に行って赤ちゃんの心拍を確認出来たよ!」
- “Due date is 1st of August!”
- 「出産予定日は、8月1日!」
- “I don’t think I can cook today because of a morning sickness, sorry.”
- 「つわりで料理出来そうにないの、ごめんね。」
2. 妊娠中期の英語
つわりも治まり安定期に入る妊娠中期。体重管理の為にマタニティヨガやウォーキングが出来る時期ですね。また、子供が生まれる前に駆け込みで海外旅行へ行く方もおられるのではないでしょうか? そんな場合には旅行先での突然の事態でも困らないよう、体調を説明する英単語なども知っておくと便利です。
妊娠中期の妊婦がよく使う英単語
妊娠中期に入った妊婦さんは、また少し違った英語を使うようになります。まずは単語をまとめました。なお prenatal と maternity はどちらも「妊婦用の」の意味を持つ英語ですが、prenatal では「出産前の」という意味合いになります。使い方の違いは単語のコロケーションで覚えてしまいましょう。
- fetal movement
- 胎動
- swelling
- むくみ
- bloated stomach
- お腹の張り
- constipation
- 便秘
- prenatal yoga
- マタニティヨガ
- maternity wear
- マタニティウェア
- maternity leave
- 産休
- childcare leave
- 育休
- ultrasound test
- 超音波検査
- gender
- 性別
- internal exam
- 内診
- miscarriage
- 流産
- sign
- 兆候
- golden period
- 安定期
- weight gain
- 体重の増加
- back pain
- 腰痛
- palpitations
- 動悸
- heartburn
- 胸焼け
- spider vein
- 血管が浮き出る症状
- leg cramps
- 足がつること
妊娠【14~26週目】の「妊娠中期」は second trimester(英語では golden period とも呼ばれる安定期)に当たります。安定期とはいえお腹が膨らみ始めるため、妊娠初期にはない症状が出るようになります。また、下半身の血流が悪くなると静脈瘤 varicose veins の危険があるので、安心し過ぎは禁物です。
なお働いている女性の場合、安定期に入ってから妊娠報告をする方も多いようです。
妊娠中期の英語例文(英会話フレーズ)
妊娠初期と比べると「妊婦さんであること」を周りから高く認識して貰えるため、妊婦さんならではの会話がますます増えてきます。よくある英会話はこんな感じです。マタニティリーブという言葉も最近ではすっかり日本語で定着してきました。
- “I feel less fetal movement today.”
- 「今日は、あまり胎動を感じません。」
- “I have a bloated stomach since last night.”
- 「昨夜からお腹の張りがあります。」
- “When will you take your maternity leave?”
- 「いつ産休に入る?」
- “Will I get an internal exam today?”
- 「今日は内診ありますか?」
3. 妊娠後期の英語
いよいよ妊娠後期。バースプランを立てたり母親教室に出席したり、新たに始まる赤ちゃんとの生活に備え、出産準備も佳境に入ってきます。この時期には、お産のことや産後の生活についての単語をよく使います。
妊娠後期の妊婦がよく使う英単語
ということで、妊娠後期の妊婦さんがよく使う英語はこちら。少しでも早めに単語を覚えておくと安心です。
- fatigue
- 疲労
- stretch marks
- 妊娠線
- natural birth
- 自然分娩
- epidural anesthesia
- 無痛分娩
- C-section
- 帝王切開
- umbilical code
- 臍帯(さいたい)
- water break
- 破水する
- labor pains
- 陣痛
- breathing techniques
- 呼吸法
- baby’s arrival
- 赤ちゃんの誕生
- breast-feed
- 母乳育児をする
- stay-at-home mom
- 専業主婦
- pediatrics
- 小児科
- pediatrician
- 小児科医
妊娠【27~40週目】の「妊娠後期」third trimester に入ると、また新しい英単語がたくさん出てきますね。
なお、帝王切開の C-section という言葉は Cesarean section の略です。自然分娩は natural birth 以外に deliver naturally という言い方もありますよ。
妊娠後期の英語例文(英会話フレーズ)
安定期は日本で過ごし、出産だけ海外でする妊婦さんもおられるかもしれません。どちらにしても、よく使う英語フレーズはぜひ事前に確認しておきましょう。
- “Will you deliver naturally, or have an epidural anesthesia?”
- 「自然分娩にするの? それとも無痛分娩?」
- “I got a C-section eventually because of emergency situation.”
- 「緊急の事態が起こって、結局帝王切開になったの。」
- “If your water breaks, come to the hospital immediately.”
- 「もし破水したら、すぐに病院に来てください。」
- “Are you gonna breast-feed the baby?”
- 「母乳育児をする予定?」
妊婦さんの英語フレーズまとめ
いかがでしたか? 今回は私の経験を元に、妊婦さんがよく使う英語フレーズをご紹介いたしました。
教科書には載っていない初めて聞く言葉ばかりで戸惑うかもしれませんが、それは日本語でも同じことです。医療英語は難しいので、全てを覚える必要はありません。今回ご紹介した英単語や例文から、ご自身に必要な言葉だけをピックアップしても構いません。
今回の記事が、英語でのコミュニケーションを必要とする妊婦の皆さんの参考になれば幸いです。