保育士の英語資格と英語保育のこれから

これからは保育士も英語が必要なのでしょうか? 英語教育の早期化の波は、確実に保育業界にも押し寄せています。すでに保育士の仕事をされている方や、これから保育士になろうとされている方にとって、保育士で英語を話すスキルを持っていることは「高く評価されるようになる」と期待して良いでしょう。

保育士の仕事は残念ながら「低所得・高負担」のイメージが強いですが、現在でもそこへ「英語のスキル」が加わるだけで「働く環境」や「収入」が一気に上がることは、あまり知られていません。これからその需要が増えていくことは間違いなので、日本でのこの状況はしばらく続くでしょう。

この記事では、日本の認可園で1年働いた後に2007年にカナダへ留学をし、帰国後「子ども英会話講師」また「インターナショナルプリスクールでの保育士・人事採用者」として10年近くの経験を積んだ筆者が、これからの英語保育に求められる人材や仕事内容についてお伝えしたいと思います。

そもそも英語保育とは?

日本では、決まったスケジュールで来てくれる英語講師と「英語で遊ぶ時間」がある園は多いです。しかし、それは英語保育ではなく、ただ「英語で遊ぼう」といった趣旨の内容でしかありません。

この記事でこれから話していく『英語保育』という言葉は、保育園における「おはよう」から「また明日」の挨拶までを含め、すべての保育が英語で行われる「完全英語保育」のことを指しています。馴染みがない方もいらっしゃるかも知れませんが、現在は地方にもこのような園が増えてきているのです。

日本における英語保育の方向性

小学校英語教育が導入され、小さな子どもたちが英語を学ぶ時代となった今、保育士も他人事ではいられなくなりました。子どもの学びは大人の学習とは違い工夫が必要です。英語に苦手意識が芽生える前に遊びながら自然に英語を身につけられる「英語保育」の需要は増え続けています。

その結果、英語保育は全国的に増え続け、英語ペラペラの卒園児が小学校にあがってくる時代になりました。

また、英語保育をする園の中には「英語はできて当たり前」とし、他園との差別化を図って第3・第4言語を英語で学ばせたり、他の英才教育と組み合わせたりする園も増えています。このような競争は、今後も激しくなっていくことが予想できます。

気になる英語保育の仕事内容は?

普段の保育生活は英語で行われ、そこへ特別レッスンやイベントが加わります。ですが、外国人講師と一緒にクラスを受け持つスタイルが多いです。特徴的なことは、日本の行事に加えてサンクスギビングやイースターなどの「英語圏の行事」も加わることです。イベント準備の仕事は、普通の園よりも格段に増えますね。

なお、一般的な保育士はこのような仕事をします。

・基本的な生活習慣を身につけさせる
・安全を守り社会性や心と身体の発達を促す
・保護者の子育てをサポートし信頼関係を築く

この「保育士としての仕事」は変わりません。

しかし、ここへ英語教育がプラスされるので「自分の気持ちを母国語と同じくらい十分に表現できているか」「頭と身体のバランスは保てているか」「気持ちが満たされているか」「学習についていくために必要なものは何か」など、園児たちの小さな変化を見逃さないよう、より細やかな気配りと対応が必要になります。

また、保護者の方は英語教育について知らないながら「非常に熱心」である方が多く、子どものことや今後の見通しなどは、保護者の方々の「不安」に寄り添いながら丁寧に伝えることが求められます。

インターナショナル保育士のメリット

インターナショナル保育士のメリット

就職先として、日本語保育の園ではなく「英語保育の園」を選ぶメリットは何でしょう? 英語保育の現場は一般的な園と比べて日本人が少なく、さらに外国人講師の方は保育経験者でないことも多いです。そのため、日本水準の保育ができる保育士は限られ、日本人保育士の「保育面での仕事の負担」は大きくなります。

ですが、保育士で英語を話せる「インターナショナル保育士」として就職先を選べば、働きやすくて恵まれた環境で仕事ができると言えます。それは、なぜでしょうか? 主に3つのメリットが挙げられます。

(1) オープンな職場環境で働ける可能性大

サービス残業に抵抗が少ない日本人と違い、ネイティブ講師は時間外労働を全く好みません! 仕事時間内に終わらせることも能力と考える外国人と働くと、定時に帰り、持ち帰りの仕事も出さない工夫ができます。

また、人間関係が退職の原因になることの多い保育士の仕事ですが、英語では自分の思ったことを言い合い、話し合い、認め合うことが許されます。日本人も留学経験者でグローバルな視点を持っている人が多いため、直接伝え合って尾を引かないケースも増えます。人間関係の悩みを減らしたい人にはおすすめです。

さらに、話題性も高い英語保育では刺激が多く、色々な経験ができて、飽きない毎日を送ることができます。「保育だけでは物足りない!保育士と英語教育の両方をやりたい!」という好奇心旺盛な方には、ピッタリの仕事だと言えるでしょう。

(2) 高いコミュニケーション能力が身につく

国の指針で同じ方向を目指す日本の園と違い、英語保育の園では同僚や保護者の国籍、文化背景、価値観など多種多様です。そのため、大人同士でさえ「もめるネタ」で溢れています。日本で育つ子どもを預かる日本人保育士としては「認可園と同じ安全性」は絶対に譲れませんが、その他にも「子どもの発達の保障」の話や、日本特有の「保護者対応」の仕方など、方針が対立しないよう調整することも大事な仕事の一つです。

保護者の方も、保育施設に預けること自体が初めてという方や、習い事のような感覚で預けて来られる方など色々です。その上、日本の園では上司が扱うような保護者のケースを、保育士が対応することも出てきます。このような経験から、誰とでもうまくやっていく高いコミュニケーション能力が身につきやすくなります。

(3) 経験を積めば職場復帰や転職もしやすい

保育経験と資格と英語がセットになった保育士はとても重宝されます。全部が揃っている人は雇われやすく、また、英語保育の園で得た経験は「英語に力を入れたい日本の園」でも必ず役に立つはずです。まずどこかのインターナショナルプリスクールで経験を積んだ後、より福利厚生が充実している英語保育の他園に転職することも可能です。あるいは、英語保育の経験を活かして「こども英会話講師」になることもできますよ。

一般的な保育士では、このように自由な転職活動をすることは簡単にはできません。保育士が英語を話せるとたくさんのメリットが得られるということは、ご理解いただけたのではないでしょうか?

英語保育に必要な資格やスキル

英語保育の求人で見られる資格やスキルは?

記事冒頭にも書きましたが、筆者はインターナショナルプリスクールで人事採用をしていた経験があります。英語保育の求人で園側が求める資格としては、まず以下の2つが挙げられます。

  • 保育士資格/看護師資格
  • 幼稚園教諭免許

たまに「チャイルドマインダーやベビーシッター認定はあるのですが働けますか?」といったお問い合わせをいただきましたが、そちらを取るなら保育士資格や看護師資格、幼稚園教諭免許の方が望ましいです。なお、保育士資格については「取得見込み」でいける場合もあります。

そのうえで、英語のスキルについては

  • TOEIC
  • 英語検定
  • TOEFL

など公的な機関のスコアで「英語力の証明」ができると良いでしょう。他には、

  • J-SHINE
  • 児童英語講師

などもあります。こちらは資格そのものより、集客・レッスンプランニング・教材作りの経験や、用意されているプランですぐにレッスンできる「即戦力」が役に立ちます。

どれくらいの英語力が必要か

よく求人にはTOEIC何点以上などの条件がありますが、問い合わせると少し低くてもいける場合があります。求人側がどのポジションにどんな人材を募集しているかにもよりますので、英語力優先か、保有資格優遇か、保育経験・人柄重視か、などは「自分に合う条件」を探しましょう。

今の園でのキャリアを手放さず、見学をしてみて様子を確認するのも手です。英語保育の現場では、子どもを褒めて認めて励ますバラエティー豊かな英語表現を毎日使います。子どもたちは大人たちの話し方をそっくり再現しますので、子どもの話し方をみれば「求められる英語力」も「他の先生たちが使っている英語表現」も分かります。子どもの話し方や園の方針が『自分の求める保育観』と合っているか確認してみましょう。

保育英語検定はあった方が良いか?

筆者は、保育英語検定よりも「TOEIC」や「英語検定」をおすすめします。理由は、求人側の立場からすると「英語保育に必要な英会話」はできることが前提だからです。つまり、ただ保育英語検定の資格を持っているだけでは、大きなアピールに繋がらないということです。

実際に、仕事は「発表会の脚本や行事の指導をすべて英語でこなす英語力」や「社会生活全般の英語知識」が必要です。保育英語検定の資格だけという人では、やはり少し英語力が不十分と思われてしまいます。それに英語力がもともと高い人は、保育のための英語表現を覚えるのに苦労しません。英語力を重視した求人では、そのことをしっかりと考えています。

ただし、すでに「TOEIC」や「英語検定」のスコアが十分にあり、今までに海外の保育園ボランティアなどを体験したことがない方は、保育英語検定の資格を勉強することで「保育英語のための表現」が豊かになりますし、日本での英語保育の雰囲気も理解できるのでおすすめです。

求人で優遇される経験とスキルとは

応募者の方々は、英語はできるけれど保育経験がないか、その逆といったケースもよくあります。通信教育や国家試験で第2のキャリアに保育士の資格を取得される方も多く「英語力+保育士資格+日本での保育経験+海外留学経験+英語講師資格」のすべてが揃っている方は稀なのです。

では、どの経験とスキルが優遇されやすいでしょうか?

筆者の経験上、英語保育で特に必要と感じるのは「日本の認可園での保育士経験」と「人柄」そして「英語で適切な表現ができること」です。園内での日本人保育士の役割とは、子どもたちの英語力の向上だけでなく、心身ともに健やかな育ちを守っていくことです。日本の認可園の厳しさや技術を肌で知っていて、環境整備や子どもたちの発達の正確な把握ができる方が望ましいです。英語保育がより身近になる今、保育の質を求める保護者は増えています。制限がある中で誰とでもやっていける人柄、強い意見の中でも揺らがない安全管理や細やかな保育を貫ける保育士は貴重です。

これからの保育士と英語保育のまとめ

保育士の英語資格と英語保育のこれから

今は、子どもたちだけでなく保育士も国際化する時代です。英語保育の向かう先はまだまだ需要があります。これまでの保育経験を活かし、日本人らしさも大切にしながら「世界に羽ばたく国際人を育てる英語保育」をやってみませんか? 子どもたちやご家族と一緒に成長できる保育士のやりがいは、英語保育になっても同じです。この記事を通して、保育プラス英語という一つの視点を提案できたら幸いです。

英会話オンライン編集部

私たち『英会話オンライン』は、2020年東京オリンピックの年の日本を「英語が通じる豊かな国」にすることを本気で応援するメディアです。英会話を上達させたいあらゆる方の役に立つように、日本人の英会話学習に必要なコンテンツを一緒に発信していってくださるWEBライターさん絶賛募集中!

https://eikaiwa.online/wp-content/uploads/english-speaking-nursery-teacher-japan.jpghttps://eikaiwa.online/wp-content/uploads/english-speaking-nursery-teacher-japan-300x300.jpg英会話オンライン編集部注目記事これからは保育士も英語が必要なのでしょうか? 英語教育の早期化の波は、確実に保育業界にも押し寄せています。すでに保育士の仕事をされている方や、これから保育士になろうとされている方にとって、保育士で英語を話すスキルを持っていることは「高く評価されるようになる」と期待して良いでしょう。 保育士の仕事は残念ながら「低所得・高負担」のイメージが強いですが、現在でもそこへ「英語のスキル」が加わるだけで「働く環境」や「収入」が一気に上がることは、あまり知られていません。これからその需要が増えていくことは間違いなので、日本でのこの状況はしばらく続くでしょう。 この記事では、日本の認可園で1年働いた後に2007年にカナダへ留学をし、帰国後「子ども英会話講師」また「インターナショナルプリスクールでの保育士・人事採用者」として10年近くの経験を積んだ筆者が、これからの英語保育に求められる人材や仕事内容についてお伝えしたいと思います。 そもそも英語保育とは? 日本では、決まったスケジュールで来てくれる英語講師と「英語で遊ぶ時間」がある園は多いです。しかし、それは英語保育ではなく、ただ「英語で遊ぼう」といった趣旨の内容でしかありません。 この記事でこれから話していく『英語保育』という言葉は、保育園における「おはよう」から「また明日」の挨拶までを含め、すべての保育が英語で行われる「完全英語保育」のことを指しています。馴染みがない方もいらっしゃるかも知れませんが、現在は地方にもこのような園が増えてきているのです。 日本における英語保育の方向性 小学校英語教育が導入され、小さな子どもたちが英語を学ぶ時代となった今、保育士も他人事ではいられなくなりました。子どもの学びは大人の学習とは違い工夫が必要です。英語に苦手意識が芽生える前に遊びながら自然に英語を身につけられる「英語保育」の需要は増え続けています。 その結果、英語保育は全国的に増え続け、英語ペラペラの卒園児が小学校にあがってくる時代になりました。 また、英語保育をする園の中には「英語はできて当たり前」とし、他園との差別化を図って第3・第4言語を英語で学ばせたり、他の英才教育と組み合わせたりする園も増えています。このような競争は、今後も激しくなっていくことが予想できます。 イマージョン教育における両親の不安は何?問題点は小学校から先にも 気になる英語保育の仕事内容は? 普段の保育生活は英語で行われ、そこへ特別レッスンやイベントが加わります。ですが、外国人講師と一緒にクラスを受け持つスタイルが多いです。特徴的なことは、日本の行事に加えてサンクスギビングやイースターなどの「英語圏の行事」も加わることです。イベント準備の仕事は、普通の園よりも格段に増えますね。 なお、一般的な保育士はこのような仕事をします。 ・基本的な生活習慣を身につけさせる ・安全を守り社会性や心と身体の発達を促す ・保護者の子育てをサポートし信頼関係を築く この「保育士としての仕事」は変わりません。 しかし、ここへ英語教育がプラスされるので「自分の気持ちを母国語と同じくらい十分に表現できているか」「頭と身体のバランスは保てているか」「気持ちが満たされているか」「学習についていくために必要なものは何か」など、園児たちの小さな変化を見逃さないよう、より細やかな気配りと対応が必要になります。 また、保護者の方は英語教育について知らないながら「非常に熱心」である方が多く、子どものことや今後の見通しなどは、保護者の方々の「不安」に寄り添いながら丁寧に伝えることが求められます。 インターナショナル保育士のメリット 就職先として、日本語保育の園ではなく「英語保育の園」を選ぶメリットは何でしょう? 英語保育の現場は一般的な園と比べて日本人が少なく、さらに外国人講師の方は保育経験者でないことも多いです。そのため、日本水準の保育ができる保育士は限られ、日本人保育士の「保育面での仕事の負担」は大きくなります。 ですが、保育士で英語を話せる「インターナショナル保育士」として就職先を選べば、働きやすくて恵まれた環境で仕事ができると言えます。それは、なぜでしょうか? 主に3つのメリットが挙げられます。 (1) オープンな職場環境で働ける可能性大 サービス残業に抵抗が少ない日本人と違い、ネイティブ講師は時間外労働を全く好みません! 仕事時間内に終わらせることも能力と考える外国人と働くと、定時に帰り、持ち帰りの仕事も出さない工夫ができます。 また、人間関係が退職の原因になることの多い保育士の仕事ですが、英語では自分の思ったことを言い合い、話し合い、認め合うことが許されます。日本人も留学経験者でグローバルな視点を持っている人が多いため、直接伝え合って尾を引かないケースも増えます。人間関係の悩みを減らしたい人にはおすすめです。 さらに、話題性も高い英語保育では刺激が多く、色々な経験ができて、飽きない毎日を送ることができます。「保育だけでは物足りない!保育士と英語教育の両方をやりたい!」という好奇心旺盛な方には、ピッタリの仕事だと言えるでしょう。 (2) 高いコミュニケーション能力が身につく 国の指針で同じ方向を目指す日本の園と違い、英語保育の園では同僚や保護者の国籍、文化背景、価値観など多種多様です。そのため、大人同士でさえ「もめるネタ」で溢れています。日本で育つ子どもを預かる日本人保育士としては「認可園と同じ安全性」は絶対に譲れませんが、その他にも「子どもの発達の保障」の話や、日本特有の「保護者対応」の仕方など、方針が対立しないよう調整することも大事な仕事の一つです。 保護者の方も、保育施設に預けること自体が初めてという方や、習い事のような感覚で預けて来られる方など色々です。その上、日本の園では上司が扱うような保護者のケースを、保育士が対応することも出てきます。このような経験から、誰とでもうまくやっていく高いコミュニケーション能力が身につきやすくなります。 真の語学力とコミュニケーション能力を身に付けたグローバル人材とは (3) 経験を積めば職場復帰や転職もしやすい 保育経験と資格と英語がセットになった保育士はとても重宝されます。全部が揃っている人は雇われやすく、また、英語保育の園で得た経験は「英語に力を入れたい日本の園」でも必ず役に立つはずです。まずどこかのインターナショナルプリスクールで経験を積んだ後、より福利厚生が充実している英語保育の他園に転職することも可能です。あるいは、英語保育の経験を活かして「こども英会話講師」になることもできますよ。 一般的な保育士では、このように自由な転職活動をすることは簡単にはできません。保育士が英語を話せるとたくさんのメリットが得られるということは、ご理解いただけたのではないでしょうか? 英語保育に必要な資格やスキル 記事冒頭にも書きましたが、筆者はインターナショナルプリスクールで人事採用をしていた経験があります。英語保育の求人で園側が求める資格としては、まず以下の2つが挙げられます。 保育士資格/看護師資格 幼稚園教諭免許 たまに「チャイルドマインダーやベビーシッター認定はあるのですが働けますか?」といったお問い合わせをいただきましたが、そちらを取るなら保育士資格や看護師資格、幼稚園教諭免許の方が望ましいです。なお、保育士資格については「取得見込み」でいける場合もあります。 そのうえで、英語のスキルについては TOEIC 英語検定 TOEFL など公的な機関のスコアで「英語力の証明」ができると良いでしょう。他には、 J-SHINE 児童英語講師 などもあります。こちらは資格そのものより、集客・レッスンプランニング・教材作りの経験や、用意されているプランですぐにレッスンできる「即戦力」が役に立ちます。 どれくらいの英語力が必要か よく求人にはTOEIC何点以上などの条件がありますが、問い合わせると少し低くてもいける場合があります。求人側がどのポジションにどんな人材を募集しているかにもよりますので、英語力優先か、保有資格優遇か、保育経験・人柄重視か、などは「自分に合う条件」を探しましょう。 今の園でのキャリアを手放さず、見学をしてみて様子を確認するのも手です。英語保育の現場では、子どもを褒めて認めて励ますバラエティー豊かな英語表現を毎日使います。子どもたちは大人たちの話し方をそっくり再現しますので、子どもの話し方をみれば「求められる英語力」も「他の先生たちが使っている英語表現」も分かります。子どもの話し方や園の方針が『自分の求める保育観』と合っているか確認してみましょう。 保育英語検定はあった方が良いか? 筆者は、保育英語検定よりも「TOEIC」や「英語検定」をおすすめします。理由は、求人側の立場からすると「英語保育に必要な英会話」はできることが前提だからです。つまり、ただ保育英語検定の資格を持っているだけでは、大きなアピールに繋がらないということです。 実際に、仕事は「発表会の脚本や行事の指導をすべて英語でこなす英語力」や「社会生活全般の英語知識」が必要です。保育英語検定の資格だけという人では、やはり少し英語力が不十分と思われてしまいます。それに英語力がもともと高い人は、保育のための英語表現を覚えるのに苦労しません。英語力を重視した求人では、そのことをしっかりと考えています。 ただし、すでに「TOEIC」や「英語検定」のスコアが十分にあり、今までに海外の保育園ボランティアなどを体験したことがない方は、保育英語検定の資格を勉強することで「保育英語のための表現」が豊かになりますし、日本での英語保育の雰囲気も理解できるのでおすすめです。 求人で優遇される経験とスキルとは 応募者の方々は、英語はできるけれど保育経験がないか、その逆といったケースもよくあります。通信教育や国家試験で第2のキャリアに保育士の資格を取得される方も多く「英語力+保育士資格+日本での保育経験+海外留学経験+英語講師資格」のすべてが揃っている方は稀なのです。 では、どの経験とスキルが優遇されやすいでしょうか? 筆者の経験上、英語保育で特に必要と感じるのは「日本の認可園での保育士経験」と「人柄」そして「英語で適切な表現ができること」です。園内での日本人保育士の役割とは、子どもたちの英語力の向上だけでなく、心身ともに健やかな育ちを守っていくことです。日本の認可園の厳しさや技術を肌で知っていて、環境整備や子どもたちの発達の正確な把握ができる方が望ましいです。英語保育がより身近になる今、保育の質を求める保護者は増えています。制限がある中で誰とでもやっていける人柄、強い意見の中でも揺らがない安全管理や細やかな保育を貫ける保育士は貴重です。 これからの保育士と英語保育のまとめ 今は、子どもたちだけでなく保育士も国際化する時代です。英語保育の向かう先はまだまだ需要があります。これまでの保育経験を活かし、日本人らしさも大切にしながら「世界に羽ばたく国際人を育てる英語保育」をやってみませんか? 子どもたちやご家族と一緒に成長できる保育士のやりがいは、英語保育になっても同じです。この記事を通して、保育プラス英語という一つの視点を提案できたら幸いです。英会話学習のおすすめ情報をお届けするサイト