誰かに何かをしてもらったら「ありがとう」「どういたしまして」のやり取りをするのは当たり前ですよね。これは、英語でももちろん同じ! 道を教えてもらったり、エレベーターを待ってもらったりしたときには、すかさず「Thank you!」「You’re welcome!」のやり取りができると素敵です。
今回はそんな日常のやりとりである「どういたしまして」の英語に注目してみました。
メールやチャットでの会話を含め、友達と話すときのフランクな言い方はもちろん、初対面の人に対して言う「どういたしまして」、ビジネスシーンで丁寧に言う「どういたしまして」など、ニュアンスや使い方の違いをしっかり理解して、かっこよく使い分けられるようになりましょう!
まず「You’re welcome」ってどういう意味?
そんなの「どういたしまして」という意味に決まってる! と思いますよね? では、英語では何故そもそも「どういたしまして」を「You’re welcome」というようになったのでしょうか?
「welcome」という単語を他の場面で使うときは、「ようこそ」という意味が最も一般的ですね。
しかし、「welcome」には「~するのは大歓迎」また「喜んで受け入れる」などの意味もあります。つまり、「You’re welcome」というのは「あなたのために~するのは大歓迎」「あなたのためなら喜んでやりますよ」という意味なのですね!
基本の「どういたしまして」である「You’re welcome」を理解できたら、次の5つの「どういたしまして」の使い方も見ていきましょう。
応用1.ポジティブな「どういたしまして」
例えば、道で困っている人がいたときにさっと手助けをしたりすると、その相手の方に感謝されるでしょう。そんな場面では、この一言が出てくるとかっこいいです!
- I’m glad to help!
- 手助けできて嬉しいです!
手助けをした、こちら側がむしろ嬉しい! という表現。自分が逆の立場だとして、こんなことを言われたら本当に嬉しくなっちゃいますよね。日本国内でも、外国人観光客が日本語を読めずに困っていたりすることが良くあるので、そんな場面で使うと良いかもしれません。
応用2.謙遜の「どういたしまして」
ちょっとした頼まれごとをしたときや、ちょっとした気遣いの行動をしたとき、そのことに感謝をされたら、次の表現を使ってみましょう。
- Not a problem.
- 問題ないよ。
もし、problem(問題)という少しマイナスな意味にも取れる単語を使いたくない場合には、こちらの表現もおすすめです。
- Not at all. / It was nothing. / Anytime.
- なんてことないよ。
- No worries.
- いいえ、どういたしまして。
これらは先ほどの「Not a problem.」よりフランクな表現ですが、さっと使えるとかっこいいですよ!
応用3.照れ隠しの「どういたしまして」
友達に頼まれごとをされたあなた。無事に解決したあなたに友達は大感謝! でも、そんな風に大袈裟に感謝されると少し恥ずかしいなぁ…と感じてしまうかも知れません。そんなときは、こんな表現はいかが?
- Don’t mention it.
- お礼なんていいよ。気にしないで。
日本語に訳してしまうと少しぶっきらぼうに感じますが、わざわざ感謝の言葉なんて口にしなくて大丈夫! 友達であるあなたのためにやったのさ! というようなニュアンスでしょうか。ちょっと照れながら言うのがポイントです。
- I didn’t do anything special.
- ただ当然のことをしただけさ。
「特別なことなんてしてないよ」というこんな返し方もありますね。
応用4.親友への「どういたしまして」
例えば、あなたの親友が何かでピンチのとき、あなたに助けを求めたとします。あなたは親友のためならと、もちろん力になってあげますよね。そんなあなたに親友が感謝の言葉を述べたら、すかさずこの一言!
- I know you would do the same for me.
- あなたもきっと私に同じことをしてくれたことでしょう。
- It’s normal, we help each other in tough times.
- 普通だよ、困ったときはお互い様だしね。
お互いの信頼関係があるからこそ、発することのできる「どういたしまして」ですね!
応用5.紳士風の「どういたしまして」
もう少し丁寧に「どういたしまして」と言いたいなぁ…そんなあなたにピッタリなのが、こちらの表現。
- It’s my pleasure. / My pleasure.
- 光栄です。
初対面の人に対してやビジネスシーンでも使え、上司など目上の方にも使えるのがポイント。感謝される側の立場であるあなたが、「むしろあなたをお手伝いできて幸せですから。」と返すとても丁寧な表現ですね! メールや電話対応などでも好印象を与えることができるでしょう。
この他には、応用4のフレーズを少し変化させた、こんな素敵な言い方もあります。
- Sure, but I know you’ll do the same for someone else.
- どういたしまして、でもきっとあなたも他の誰かに同じことをするでしょう。
困っているところを助けてもらい、さらにこんなセリフを言われたら、ドキッとしてしまいそうですね!
まとめ
さて、今回は様々な「どういたしまして」の表現を紹介しましたが、いかがでしたか? シチュエーションに合わせて多彩な表現を使い分けられれば、あなたも英語上級者の仲間入りです! 英語で感謝されたときは、物怖じしたりせず、ぜひ今回習ったフレーズを使ってみましょう! Thanks for reading!