皆さんは自然災害があった際に英語で状況を説明できますか? 台風や地震など日本では最近よく自然災害が発生しています。オリンピック前後には外国人観光客の増加も予測されている中、いざというときにきちんと英語で説明できたら理想ですよね。
そこで今回は「甚大な被害」「避難勧告」「警報発令」など自然災害に関する重要フレーズをご紹介します。いずれも英語の例文付きですので、ぜひお役立てください!
1. 甚大な被害
甚大な被害は “severe damage” と英語で言います。日本語も「大きな被害」の代わりに「甚大な被害」と言ったりしますが、英語でも “big damage” ではなく “severe damage” と言えたらいいですよね。
- The earthquake caused severe damages to the area.
- 地震はその周辺地域に甚大な被害をもたらした。
なお「甚大な」の表現を “severe” から “serious” や “great” に置き換えたり、また「壊滅的な」の意味の “devastating” に置き換えたりすることもできます。
2. 自然災害
自然災害はそのまま英語で “natural disaster” と言います。地震、台風、洪水、火山の噴火、台風に竜巻、ハリケーンなど、全てまとめて言いたいときにはこの単語が便利です。
- Japan is one of the countries most affected by natural disasters.
- 日本は自然災害の影響を最も受けやすい国のひとつだ。
3. 避難勧告
避難勧告は英語で “evacuation advisory” と言います。ちなみに避難勧告は避難を促すためのものなので、「助言」の意味を持った “advisory” が使用されています。また避難勧告が「発令された」と言うための動詞には “issue” を使いましょう。
- An evacuation advisory has been issued in the Kansai area.
- 関西地方に避難勧告が発令された。
特定の地域に「避難勧告が出ている」という状況を言うには “under” とセットで使用するとスマートです。
- Kansai area is under an evacuation advisory.
- 関西地方に避難勧告が出ています。
4. 避難指示
避難勧告よりも警戒レベルの高い「避難指示」は “evacuation order” といいます。order=命令といったイメージがあるように、”advisory” より「避難への緊急性」が高いことが伝わります。
- An evacuation order was issued this morning.
- 今朝、避難指示が発令された。
文章中での使い方としては避難勧告の “evacuation advisory” と同じになります。また「避難所」を英語で言うためには “evacuation center” や “emergency shelter” も合わせて覚えておくといいでしょう。
5. 警報発令
警報の英語は、シンプルですが英語では “warning” になります。また発令は「避難勧告」や「避難指示」の発令のときと同様、”issue” で問題ありません。
- Due to this earthquake, a tsunami warning has been issued.
- この地震により、津波警報が発令されました。
発令中の場合は “in effect” や “in place” の表現を使うことができます。
- A heavy rain warning is in effect in the Kansai area.
- 大雨警報が関西地方で発令中です。
6. 警報解除
「警報が解除された」は警報が取り消しになったという意味で “cancel” を動詞として使います。
- The tsunami warning was canceled a few hours ago.
- 数時間前に津波警報は解除された。
警報解除を一言で “lifted” と表現することもできます。意外とよく使われるので覚えておくと便利です。
- Weather officials lifted the heavy rain warnings.
- 気象庁は大雨警報を解除した。
7. 救助
救助は日本語でもよくカタカナで使う「レスキュー」で問題ありません。
- He was rescued after surviving for five hours in the darkness.
- 彼は暗闇で5時間耐えたのち救助された。
また “rescue” の代わりに “save” を使用してもいいでしょう。「人命を救助する」は “save a life” という表現もできます。
8. 救援物資
自然災害が発生した際に被災地に送られる救援物資は “relief goods” や “relief supplies” と言います。
- Relief goods were sent to the area hit by the earthquake.
- 地震の被害があった地域には救援物資が送られた。
なお、救援物資の中でも「非常食」のことは英語で “emergency rations” や “emergency supplies” と言われます。
9. 停電
災害発生時に停電になることも想定されますが、停電は英語で “blackout” といいます。これは電気が消えて暗くなったという意味ですが、”blackout” は「意識を失った」という意味も持つ単語です。
- The entire area was affected by a blackout.
- その地域全体が停電の影響を受けました。
他に “power failure” や “power outage” の表現も使えますが、”blackout” が一番よく使われます。
10. 防災訓練
幸運なことに自然災害が起こらなくても「防災訓練」は定期的に行われ、自然災害の話をするきっかけとなりますよね。その防災訓練は、英語で “emergency drill” と言います。
- The emergency drill is held every year in this building.
- このビルでは毎年防災訓練が行われている。
“drill” が訓練という意味なので、防火訓練であれば “fire drill” になります。
自然災害の重要英語フレーズまとめ
今回は自然災害が発生した際に使える英単語および英語フレーズをご紹介しました。
多くは2つの単語の組み合わせであったりするので、意外と簡単だったのではないでしょうか。これを機会に自然災害の発生時に使える英語フレーズをぜひ習得してみてください。