「台風」 「地震」 「洪水」 日本の自然災害トップ5を英語で言うと?

英語で 「台風」 「地震」 「洪水」 などの自然災害について話したいとき、ありますよね。特に 「台風」 「地震」 の日本での発生件数は世界的に見てとても多く、外国の方との英語での会話で話題になることもしばしば。

そこで今回は、日本の自然災害トップ5() を英語でどう伝えるうかまとめました。

台風の英語Typhoon

日本の自然災害で最も発生件数の多いのが、台風 “Typhoon” です。そして台風は、この後のランキングにも登場する「洪水」や「地滑り」の原因ともなります。英語で “typhoon” を使った例文を見てみましょう。

The biggest typhoon in 60 years made landfall on Tokyo.
過去60年で最大の台風が東京に上陸しました。
There are rumors that Typhoon Hagibis was a “man-made”.
台風ハギビスは「人工的に作られた」という噂がある。
Stay at the safe place when a typhoon approaches.
台風が接近しているときは安全な場所に留まりましょう。

台風に関連する日本語の表現でよく使われる「上陸する」は、英語では “make landfall” と表現されます。なお「直撃した」の表現を訳すときはシンプルに “hit” を使うか “battered” とすると良いでしょう。

地震の英語Earthquake

台風に次いで2番目に多い自然災害が地震 “Earthquake” です。また、大きな地震は大規模災害になることが多く、津波や火災など二次災害による被害も含むため、被害額では発生件数1位の台風を大きく上回ります。外国人も日本の地震には関心が高いです。では英語で “earthquake” を使った例文を見てみましょう。

Earthquake alert app is a must-have thing in Japan.
緊急地震速報アプリは日本では必須です。
After an earthquake, evacuate immediately if you are in a Tsunami hazard zone.
地震の後、津波警戒区域にいる場合は直ちに避難しましょう。

ちなみにご存じの方も多いと思いますが「津波」は英語で “Tsunami” と表記されます。また、二次災害は “secondary effect (of …)” などと表現されます。

洪水の英語Flood

日本で「台風」と「地震」の次によく起こる自然災害は、洪水 “Flood” です。台風によって引き起こされることも多いですが、夏場の集中豪雨やゲリラ豪雨により “Flash flood” つまり「急激な増水」や「鉄砲水」で洪水が発生するケースもあります。それでは英語の例文に行きましょう。

This area was hit by massive flood in 2010.
この地域は2010年に大洪水に見舞われました。
Flash flood warning and evacuation advisory are issued due to heavy rain.
大雨による急激な増水で洪水警報と避難勧告が出された。

なお “flood” は「洪水」の意味だけでなく、物が押し流される様子を表現する動詞として使われたり、何かが洪水のようにどっと押し寄せる様子を表現するのに使われたりもします。

地滑りの英語Landslide

日本で4番目に多い自然災害である地滑り “Landslide” も、大半は地震や台風により引き起こされます。人の住んでいるエリアで起こることは少なく事前の避難もしやすいですが、万が一の場合に身を守ることは難しく非常に危険です。そんな状況を説明する英語の例文を見ておきましょう。

When there is a risk of landslides, avoid going near mountain slopes and cliffs.
地滑りが起きるかもしれないときは、山の斜面や崖の近くへ行くことは避けましょう。
That landslide caused an avalanche of mud and rocks later.
その地滑りが後に土石流を引き起こした。

ところで「地滑り」も「土砂崩れ」も “Land slide” と訳されますが、日本語では意味合いが違ってきます。一方「土石流」の英語は “mudflow” や “avalanche of mud and rocks” と言い方が色々です。ちなみに “avalanche” は雪崩のことで、”avalanche of mud and rocks” を直訳すると「土石の雪崩」です。

火山(噴火)の英語Eruption

英語では火山が “Volcano“、火山の噴火なら “Volcanic eruption” あるいは単に “eruption” と言います。地震大国の日本には火山が多いことも有名ですが、発生件数の多い自然災害としても第5位に入っています。ただし、過去30年間の統計を見ると、地滑りと同様に被害額は大きくありません。

Sakurajima erupted again, but this time the lava flowed in a different direction.
桜島が再度噴火したのですが、今回その溶岩は違う方向へと流れ出しました。
Mt. Fuji’s last eruption was in December 1707, 49 days after the Hōei earthquake.
富士山の最後の噴火は1707年の12月で、宝永大地震が起こってから49日後だった。

日本にとっては、やはり富士山が噴火するのが最悪のシナリオでしょう。関東地方に大きな影響が出やすく、溶岩 “lava“、火山灰 “volcanic ash” がどこまで広がるのかは誰にも分かりません。こういったケースでは “eruption” の代わりに、爆発する・破裂するの意味がある “explode” が使われることもあります。

覚えた英語で伝えよう

想像できないほど大きな自然災害はいつどこで起こるか分からないですが、国土交通省や各自治体はハザードマップを発行し「危険な地区」や「避難経路」などの周知を呼びかけています。もし周りに日本語を話せない外国人がいたら、英語でこれらの情報をシェアするようにしていきたいものです。

トップ3の台風、地震、洪水は発生件数が多いので日本人には馴染みが深いですが、外国の方はその深刻さが分からずに準備や避難が遅れてしまう可能性もあります。英語に限りませんが、日本語が分からず不安そうにしている外国の方がいたら、単語の羅列でも良いので積極的にコミュニケーションを取りましょう!

参考

※ 自然災害の発生件数および被害額トップ5は、中小企業庁(経済産業省)が発行している「2019年版 中小企業白書」の 第3部 第2章 2.我が国における自然災害の発生状況 を参考にしています。

日本における自然災害の発生件数と被害額の割合