オリンピックを間近に迎え、スポーツに関する単語「予選」「出場」「観客」「記録更新」「表彰台」などを英語でどう言うか気になりませんか? 会場へ足を運んで競技を見られる方も、テレビやネットで観戦される方も、これを機会にぜひスポーツで良く使用される英単語を習得しましょう!
1. 予選
予選は英語で “preliminary stage” や “preliminary round” と言います。日本語でも「予選ラウンド」という言い方をしたりしますよね。英語では、予選の試合をまとめて言うときなどに “preliminaries” とか “preliminary round matches” のように複数形にしなければいけないのも特徴的です。
- Tickets for the preliminaries are still available.
- 予選のチケットはまだ空きがあります。
また、出場資格を得るための予選に関しては “qualify” の単語を使うことが多く、こういう予選のことは “qualification” または “qualification process“、”qualification round” と呼んだりします。また試合をまとめて言う場合は “preliminaries” のときと同様に “qualifications” とやはり複数形にします。他にも “qualifiers” と言えば、予選を突破したチームや選手のことです。
- Which teams are qualified for the World Cup?
- ワールドカップの予選を突破したチームはどこですか?
- You can check all the qualifiers on the official website.
- 公式サイトで全ての予選突破チームを確認できますよ。
2. 出場
出場するの英語は「参加する」の意味を持つ “participate” が使えますが、出場する選手たちは上位を狙って「競う」ために出場していますので “compete” を使うこともできます。
- Which Olympic sport would you compete in?
- あなたならどのオリンピック種目に出場しますか?
また、”participate” の代わりに “take part in” で表現することも出来ます。
- My dream is to take part in the Olympics and win a gold medal.
- 私の夢はオリンピックに出場して金メダルを獲得することです。
3. 観客
観客の英語は “spectator” “audience” “supporter” などがありますが、状況に合わせて使い分けが必要になります。例えば、”audio” と同じ語源を持つ “audience” はコンサートなどの観客として使われ、野球やサッカーなど「チームのファン」が観客となるスポーツなら “supporter” が一番適切になります。
- Millions of supporters were there to cheer the team.
- チームを応援するため、数百万人の観客が訪れた。
一方、”supporter” は特定のチームを応援しているファンであることが前提のため、オリンピックのようにトップレベルのアスリートたちの競技をただ「観戦」するような観客は “spectator” が適切となります。
- There were many spectators at the rugby game yesterday.
- 昨日のラグビーの試合にはたくさんの観客がいた。
4. 選手
スポーツ選手は英語で “athlete” といいます。日本語でも「アスリート」とカタカナで良く使いますね。
- Who is your favorite Olympic athlete?
- あなたの好きなオリンピック選手は誰ですか?
サッカー選手と言いたい際は “player” を使用するのが適切になります。その時々で使い分けてみましょう。
- He is one of my favorite soccer player.
- 彼は私の好きなサッカー選手の一人です。
ちなみに、オリンピックの選手村は英語で “Olympic village” と言い、選手を意味する英語の “athlete” や “player” という単語は使用されていません。
5. 種目
種目の英語は意外かもしれませんが “event” の単語が使われます。そのため、イベントのことを言っているのか、種目の事を言っているのか、文脈での判断が必要になります。
- I competed in a weight lifting event.
- 私は重量挙げの種目に出場しました。
また “event” の代わりに “sport” が使われることもあります。
- There are 6 new sports added to the next Olympics.
- 次のオリンピックでは新しく6種目追加された。
6. 引き分け
引き分けの英語は日本語でも良く「ドロー(draw)」や「タイ(tie)」と言いますが、そのままで大丈夫です。ドローは絵を描くの “draw” とスペルが同じになります。
- Yesterday’s soccer game ended in a tie.
- 昨日のサッカーの試合は引き分けに終わった。
どちらかというとイギリスでは “draw” が、アメリカでは “tie” がよく使われるようです。また、引き分けの試合のことは “drawn game” あるいは “tied game” になります。
7. 連勝 (連敗)
連勝の英語での言い方は複数あります。せっかくなので、連勝と連敗はセットで覚えておきましょう!
- Men’s basketball team made it two wins in a row.
- 男子バスケットボールチームは2連勝した。
連敗の場合は “wins” を “losses” に変えるだけです。また3連勝の場合は “three wins in a row” と数字を変えてあげればそれでオッケーです。
同様に “consecutive wins” も数字を入れ替えて使える「連勝」の英語表現になります。
- Three consecutive wins gave him confidence.
- 3連勝は彼に自信を与えた。
また、連勝中と言いたいときは下記の表現が便利です。こちらも連敗中の場合は “losing streak” に変えるだけです。
- Japan is on a winning streak.
- 日本は連勝中だ。
余談ですが、連勝・連敗の英語で使う “in a row“、”consective“、”streak” は「連続得点」「連続失点」「連覇」などの表現でも使用できます。なお得点や失点の英語は、日本語でもおなじみのポイントやスコアを使いましょう。
8. 記録更新
記録更新を英語と言いたいときは「更新」の意味を持つ “update” を使いたくなりますが、英語で記録更新と言うには「打ち立てる・樹立する」の “set” あるいは「破る」の “break” の動詞で表現しましょう。
- The team set a world record and won a gold medal.
- チームは世界記録を打ち立て、金メダルを獲得した。
“set a record” だと記録を残したという意味合いが強く、”break a record” の場合は記録を破ったという意味合いが強くなります。どちらを強調したいかによって使い分けるイメージでしょうか。
- He is likely to break a record in the next Olympics.
- 次のオリンピックで彼は記録を破るだろう。
9. 入賞
受賞したという意味を持つ “receive an award” や入賞したという意味をもつ “win a prize” もありますが、スポーツの「何位入賞」を言うのであれば、下記の表現を使ってみましょう。
- I won fourth place in the competition.
- 大会で私は4位に入賞しました。
また、入賞という意味は直接持ちませんが、このような言い方もできますよね。
- She finished 4th in the marathon.
- マラソンで彼女は4位に終わりました。
ちなみに、金メダル、銀メダル、銅メダルの英語は “gold medal“、”silver medal“、”bronze medal” でそのままです。他に覚えておきたい表現として、優勝はしなかったけどその次という意味の “runner-up” があります。単数形は「準優勝者」として使われますが、複数形の “runners-up” も覚えておきましょう。
10. 表彰台
表彰台は英語で “podium” あるいは “winner’s podium” や “victory stand” といいます。
- She started crying when she stood on the winner’s podium.
- 表彰台に立った途端、彼女は泣き始めた。
ちなみに “podium” 単体だと「表彰台」に限らず「演壇」や「指揮台」といった意味も持ちます。文脈から明らかに「表彰台」と分かる場合なら構いませんが、できれば前に “winner’s” をつけた方がいいでしょう。オリンピックの表彰台の場合は “Olympic podium” とも言われます。
また、表彰式の英語は “awarding ceremony” や “commendation ceremony“、表彰状の英語は “commendation” と言われるので合わせて覚えておくと便利です!
スポーツ観戦の英語表現まとめ
いかがでしたか? 今回はスポーツに関する用語で意外と知らない英単語を紹介させていただきました。最後に全て英語で言えるようになっているか、確認してみましょう! リンクをクリックするともう一度記事を読むことができます。
皆さんもオリンピックまでにぜひこれらの英単語を習得して、英語で会話できるようにしてみてくださいね!