英語での会話の中でサラッとイディオムを使えたらかっこいいですよね。
今回はたくさんあるイディオムの中から、日常会話で気軽に使えるおすすめの「動物を使ったイディオム」を10個まとめて紹介します!
go down the rabbit hole
直訳すると「ウサギの穴に落ちる」ですが、「逸脱する・離れる」という意味のイディオムです。
気付いた人もいるかもしれませんが、これは「不思議の国のアリス」で穴の先に幻想的な世界が広がっていたことに由来しています。そこから「未知の冒険に恐れず進む」などの意味に転じています。
また、本題から話題が逸れそうなときや、悪い方向に物事が進みそうなときに使うこともできます。例えば、ビジネスで大きな賭けに出ないといけないけれど、リスクを取れないというようなシチュエーション。
- I’m not ready to go down the rabbit hole.
- まだ私はそのリスクをとる覚悟がないです。
それから、薬物を吸ってハイになったという意味で使われる場合もあります。意味は文脈から読み取る必要がありますので、注意しましょう!
black sheep
通常、羊と言えば白なのに黒の羊ということから、そのグループで浮いている(厄介者・のけ者・変わり者)という意味を持ちます。
「変わり者」というとネガティブな意味に思われがちですが、ポジティブな意味合いで使う人も多いです。
- I’m the black sheep in the family.
- 私は家族で一人だけちょっと違うの。
音楽とは無縁の家庭で育った人がミュージシャンになったり、代々医者の家系でただ一人医者にならなかった人などに使われたりします。
dog days
直訳すると「犬の日」になりますが、「真夏」という意味を持つイディオムです。
- All I was doing during the dog days was to eat ice cream.
- 真夏の時期はただアイスを食べるだけの毎日だった。
また、暑いとだらだらしてしまうことから「停滞期」という意味も持ちます。”Dog days are over” という曲がありますが、これは「停滞期は終わり」という内容の曲になります。
rain cats and dogs
雨がどれくらい降っているかを表す単語はいくつもありますが、実は動物を使った「大雨」であることを表現するイディオムがこちら。
- It’s raining cats and dogs!
- めちゃくちゃ雨が降っている!
ひどく雨が降っているとき、ジョークのようにサラッと使ってみましょう。
play cat and mouse
さっきは「猫と犬」のイディオムでしたが、こちらは「猫とネズミ」の組み合わせを使ったイディオムです。猫がよくネズミをもてあそぶ関係から連想して「じらす・もてあそぶ」といった意味を持ちます。
- Don’t play cat and mouse with me!
- じらさないで!
なかなか友達が話を教えてくれないときなどに使ってみましょう。
kitty-corner
猫に関連したイディオムでもう一つ覚えておきたいのがこちら。
- The library is kitty-corner to my house.
- 図書館は家の斜め向かいにあります。
なぜ子猫のコーナーが「斜め向かい」という意味になるのか? いくつか説があるようですが、由来はともかくなんだか可愛くて使いたくなっちゃうイディオムかと思います。
pig out
豚ががつがつ食べている様子から、食べすぎたときに使われるイディオムです。
- If you pig out everyday, you’re going to get fat.
- 毎日食べ続けたら太ってしまうよ。
また、何かを食べすぎたときは “pigged out on~” を使いましょう。
- I pigged out on fries so I’m not feeling well.
- ポテトを食べ過ぎてしまって気持ちが悪い。
have a cow
牛を飼っているという意味?と思ってしまうこのイディオムは、人間が牛を生んだかのように大騒ぎすることから「過剰に怒っている・興奮している」などの意味を持ちます。
- My father had a cow when he knew that I did really bad on the exam.
- 私の父はテストの成績が悪かったのを知って怒った。
フォーマルな場面では使えませんが、家族や友達などが「必要以上に」怒っていたり興奮していたりしたら、 “Don’t have a cow!” と言ってあげてください。
ants in pants
落ち着かなくて「そわそわ・うずうずしている様子」を「蟻」を使って表現したイディオムです。基本的には have あるいは get と一緒に使用します。
蟻がパンツの中にいたら気が気ではないと思いますので、意味は想像しやすいかと思います。
- I’ve got ants in my pants because I have to give a presentation in English tomorrow.
- 明日英語でプレゼンをしないといけないから、そわそわして落ち着かないよ。
butterflies in stomach
もう1つ、なんだか落ち着かない・ドキドキハラハラするといった状況を「胃の中に蝶が飛び回っている」と例えた “butterflies in [someone’s] stomach” というイディオムがあります。
緊張しているときは胃が痛くなったりするので、そう考えると想像しやすいのではないでしょうか。
- I have butterflies in my stomach.
- なんだかドキドキする。
好きな人の前で感じるときの感情を表現することもあり、日本語訳は文脈から判断する必要があります。
“butterflies” の前の動詞は have、feel をよく使いますが、”give [someone] butterflies” という表現をすることもあるので、合わせて覚えておきましょう!
最後に
動物関連の英語イディオム10選、お気に入りのイディオムは見つかりましたか?
- go down the rabbit hole
- black sheep
- dog days
- rain cats and dogs
- play cat and mouse
- kitty-corner
- pig out
- have a cow
- ants in pants
- butterflies in stomach
イディオムの使用は英語学習者には少しハードルが高いかもしれませんが、どれもネイティブの方もよく使用しているイディオムなのでぜひ使ってみてください!