《while》の意味と使い方を徹底解説!

英会話が上達すると、文を繋ぐのに《while》の使い方を習います。接続詞として「…の間に~する」という意味で覚えられた方は多いでしょう。一方で、英語の《while》は「名詞」や「動詞」としても意味があり、覚えるともっと便利に使えます。今回はそんな《while》の意味と良くある使い方を徹底解説します。

while コアの意味と発音

while のコアの意味は「…の間~」です。何か「ある一定の期間」について説明するときに使います。

while の読み方はカタカナの「ワイル」に近いですが、英語での発音は「/wʌɪl/」です。特に L の発音に注意しましょう。日本語の「ル」は舌先が「前歯の少し上」に当たりますが、英語の L では舌先を「歯の裏側」に真っ直ぐ当てます。このとき「ɪ」の発音のあと「なるべく早く」舌先を歯の裏側に当ててみてください。

while のコアの意味と発音を確認できたら、早速、3つの用法の使い方を見ていきましょう。

1. while as noun《名詞用法》

名詞としての while の意味とよくある使い方

まず、while の《名詞用法》を確認していきます。実は while という単語は、英会話では接続詞としてよりも名詞として使うことの方が多いのです。ですから、先に名詞としての while の意味と使い方を理解することがとても重要です。

意味:(一定の) 期間

英語で意味を確認すると a while = a period of time となり「一定期間」ということになります。

この「名詞としての while の意味」を感覚で覚えるには、ある一定の「短い間」や「少しの時間」と考えると良いでしょう。次に、名詞の while を使ったフレーズと例文をご紹介します。

for a while

for a while の意味は「暫くの間」です。使い方を見てみましょう。

Let me stay here for a while.
暫くの間ここに居させて。
Would you mind if I borrow Yumi-san for a little while?
ちょっと一瞬だけユミさん借りてもいい?

2つ目の例文の「a “little” while」という表現では、少しの間であることをさらに強調することができます。他に「a “short” while」「a “long” while」「“quite” a while」なども使われます。このあとのフレーズでも同じように応用できますので、ここで覚えてしまいましょう。

once in a while

once in a while の意味は「ある (一定の) 期間に一回」となりますが、すなわち「たまに」や「ときどき」を意味します。長い期間を「once in a while の繰り返し」という風に考えると意味が分かりやすいです。

You should take a break once in a while.
ときどき休憩を取った方が良いよ。

first … in a while

first … in a while の意味は「ここしばらくで初めての~」なので、つまり「久しぶりの~」となります。少し堅いシーンで使うときのニュアンスは「暫くぶりの~」という感じですね。

This is my first Ramen in quite a while!
これかなり久しぶりのラーメンだよ!

どれくらい「しばらくぶりか」は、while の前に修飾語をつけて調節することもできます。

I have a day off tomorrow for the first time in a long while.
明日は本当に長らくぶりのお休みです。

in a while

in a while の意味は「間もなく」や「暫くしたら」となります。

意味は「soon (すぐ) 」に近く、使い方は「in ten minutes (十分以内に) 」「in one hour (1時間以内に) 」に近いです。少しの間だけ待って…と伝えたいけど「その期間」が曖昧なときに便利ですね。

また、in a while のフレーズは意味の性質上「未来形」で使われることが多いです。

I’ll call you back in a while.
暫くしたらこちらから掛け直すよ。

after a while

after a while の意味は「暫くして」や「少し間をおいて」となります。in a while と意味がよく似ていますが、こちらの after a while は「現在形」もしくは「過去形」で使われることの方が多いです。

My computer keeps freezing after a while.
私のパソコン少し使うとすぐフリーズしちゃうの。

また、after a while は「文の先頭」でも使いやすいフレーズです。

After a while, she finally answered.
暫くして、やっと彼女は答えた。

all the while

all the while の意味は「その間ずっと」となります。何か別のことが起こっているとき、その期間中の全てを描写するのに使います。なお、while に付く冠詞が a でなく the になる理由は「期間」を特定するからです。

She was thinking about him all the while.
彼女はその間中ずっと彼のことを考えていた。
All the while I worked for ABC company, I was exhausted.
ABC社で働いていたとき、私はいつも疲労困憊していた。

2. while as conjunction《接続用法》

接続詞としての while の使い方

次に while の《接続用法》を解説していきます。

while の接続用法では、ある (一定の) 期間の出来事を「2つ」合わせて描写できます。2つの出来事の関係によって「文全体の解釈」が少し変わりますが、while のコアの意味「…の間~」は変わりません。

では、大きく2つのパターンに解釈が分けられる「接続用法としての while」について解説します。

…の間~/…のうちに~/…しつつ~

1つ目のパターンは、2つの出来事に一貫性があったり関連があったりする場合です。よくある日本語訳は「…の間~」「…のうちに~」「…しつつ(しながら)~」となります。

I need stable internet connection while I am on a video conference.
ビデオ会議をする間、私には安定したインターネット接続が必要です。
Strike while the iron is hot.
鉄は熱いうちに打て。
While (he was) walking on the street, he was looking for someone.
その道を歩きながら、彼は誰かを探していた。

なお、while …ing の形で「接続する2つの文の主語が同じ」ときには、主語と be 動詞を省略できます。

…とはいえ~/…な一方で~

もう1つのパターンとして、while で繋ぐ2つの文が「食い違う内容」だったり「対比関係」にあたるときは文全体を少し違う意味で解釈します。

実際のところ、while のコアの意味「…の間~」が《2つの出来事が同時に起こっている様子を表す》ことは変わりません。ただし、日本語訳は「…とはいえ~」や「…な一方で~」という風になります。

while を文頭に置いて

While he is a talented player, it doesn’t mean that his future as a professional player is promised.
彼がいくら才能ある選手とはいえ、彼のプロ選手としての将来が約束されているわけではない。
While Japan is famous for its long history and beautiful culture, this country is suffering from a low birth rate and an aging population.
日本はその長い歴史と美しい文化で有名な一方、この国は少子高齢化に苦しんでいます。

★ カンマの後に while を置いて

She seems so busy, while I have nothing to do.
彼女がとても忙しそうな一方で、私は何もすることがない。
My salary has been reduced, while I’ve been working so hard!
私の給料は下げられてしまった、あんなに頑張って働いていたのに!

3. while as verb《動詞用法》

while を動詞として使う

英語の while は《名詞》の「(一定の) 期間」という意味、あるいは《接続詞》で使うことがほとんどですが、実は《動詞》として使うこともできます。

意味:(時を) 穏やかに経過させる

while のコアの意味は「…の間~」でした。動詞で while を使うときも、コアの意味をイメージしましょう。そうすると「(時を) 穏やかに経過させる」という動詞での意味もすんなりと理解できるはずです。

while away

while を動詞で使うときは、お決まりのフレーズとして「while away」を覚えておきましょう。というのも、現代の英語では動詞の while を単体で使うことはあまり一般的でないからです。

while away で「…の時間をゆっくり過ごす」「…の時間をつぶす」のニュアンスになります。

It’s a perfect place to while away the hours.
そこはのんびりと時間を潰すには完璧な場所だ。

なお、動詞 while の三人称単数現在形は whiles、現在分詞形は whiling、過去形は whiled となります。

While の意味と使い方まとめ

《while》の意味と使い方を徹底解説!

今回は、主に接続詞として習う《while》の「名詞」や「動詞」としての意味・使い方を解説しました。

特に《for a while》や《once in a while》などの「名詞」としての《while》を使ったお決まりフレーズは、会話の中で重宝します。ぜひ覚えておきましょう。while のコアの意味「…の間~」から「 (一定の) 期間」をイメージすると使い方も理解しやすいと思います。ぜひ覚えて活用してみてください!